うるうび あたらしい 万年筆
広い空なら 割れた卵と 同じくらいの意味
微かに遺る 夏の星 今さら 君の声になるもの
どうかこの針の月を 貴方は見ていませんように
いちい はんのき おきなぐさ 黄色いアイリス 星月夜
正しく眼を開いて 月を耕す もう新しい 物はいらない
おきなぐさの産毛を 少しだけ貰える 人になりたかった
うれしそうに、よたよた 歩くきみ なぜ今を 冬だと思うの
眼裏の海が香った 二年目の夏
桜の花びらが散り 蕊の臙脂が覗き始める 白髪交じりの 髪を梳かす
潮満ちて 不眠の魚の 夢を見る
まだ芽を出さない 植物を くすぐっている 濡れた鼻先
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